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白い駅で

白い駅で



白い
清潔な駅におり立つと
生涯は そこで
終っているようだ
そこからあるき出す
一服の煙草と
よく透る挨拶と――
めくるめく記憶は
不意にとおいにせよ
そこで終るのが
おれであって
いいはずがない
風があると
君はいったな
おれが ある
さようならといわずに
ひとつの領域をこえる
まぶしい背なかだけの
おれだ




石原吉郎 詩集/「いちまいの上衣のうた」

プロフィール

梅田慈将

Author:梅田慈将
ただ生きているということは、生きる、ということではない。そのままそこで死んでいるような、つまらない男です。

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