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六体の石の御仏

六体の石の御仏



さる人の耐えがたき痛みを
一の石の仏 預かり給う。
一の仏の耐え給う痛みを
二の石の仏 預かり給う。
痛み 白き火の玉なして
二の仏より三の仏へ移り
六体の石の仏を転々と経めぐり
再び
一の仏より六の仏へと経めぐり
斯くて次第に衰えて消ゆ。
そのさま 異なり。
されど
仏に痛みを託して立ち去りし人
そのさまを知らず。




吉野弘 詩集/「感傷旅行」

プロフィール

梅田慈将

Author:梅田慈将
ただ生きているということは、生きる、ということではない。そのままそこで死んでいるような、つまらない男です。

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