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帰途

帰途



夜の電車にのりこんできた
工場労務者
けさ 働く意志のつまつてゐた
その心の弁当箱はいまカラカラはずみ
帰りゆく夜の家庭を思ふ
幼な児らすでに寝入りたるや
鼻に汗にじませ
つぶらな瞳はいま席を求める
観劇帰りの人よ
立つて
席をゆづれ
明日 きみらがまだ床にあるとき
早くも冷い朝風をきつて仕事へいそぐ人に
立つて
席をゆづれ




杉山平一 詩集/「夜学生」

プロフィール

梅田慈将

Author:梅田慈将
ただ生きているということは、生きる、ということではない。そのままそこで死んでいるような、つまらない男です。

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