2016/03/02
青をめざして
たゞ目の前のシグナルを
青のシグナルを見つめて
脇見をしないで
歩いた
どこへ行くのか考えたことも
なかった
青をみつめて
青だけをみつめて
わたしは歩いていった
どこが悪かったのだ
みんなどこへ消えたのだ
杉山平一 詩集/青をめざして
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2016/03/02
歩く
何かゞ欲しい
その何かゞわからない
ニコチンを入れてみる
音楽を入れてみる
答えは出てこない
人の微笑でもなかった
夕空に輝きそめる星でもなかった
振子のように足をうごかして
たゞ僕はあるいている
詩集 杉山平一/ぜぴゅろす
2016/03/02
純粋
世の中は
くらく 濁って
(それはそれでよいのだが)
僕の前の卓子の上
コップに水は澄み透っている
それを身体に入れて
もう一ぺん 僕は立ち上がる
杉山平一 詩集/ぜぴゅろす