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無題

無題



ナーニ 死ぬものかと
児の髪の毛をなぜてやつた




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)

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無題

無題



息吹き返させる詩はないか




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)

病床無題

病床無題



人を殺すような詩はないか




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)

あさがほ

あさがほ



あさがほを 見
死をおもひ
はかなきことをおもひ




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)

悲しみ

悲しみ



かなしみと
わたしと
足をからませて たどたどとゆく




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)

人形

人形



ねころんでゐたらば
うまのりになつていた桃子が
そつとせなかへ人形をのせていつてしまつた
うたをうたひながらあつちへいつてしまつた
そのささやかな人形のおもみがうれしくて
はらばひになつたまま
胸をふくらませてみたりつぼめたりしてゐた




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)





つまらないから
あかるい陽のなかにたつてなみだを
ながしてゐた




八木重吉 詩集/「貧しき信徒」 (一九二八年)

草に すわる

草に すわる



わたしの まちがひだつた
わたしのまちがひだつた
こうして 草にすわれば それがわかる




八木重吉 詩集/「秋の瞳」(一九二四年)

大木 を たたく 

大木 を たたく



ふがいなさに ふがいなさに
大木をたたくのだ、
なんにも わかりやしない ああ
このわたしの いやに安物のぎやまんみたいな
『真理よ 出てこいよ
出てきてくれよ』
わたしは 木を たたくのだ
わたしは さびしいなあ




八木重吉 詩集/「秋の瞳」 (一九二四年)

石くれ

石くれ



石くれを ひろつて
と視、こう視
哭くばかり
ひとつの いしくれを みつめてありし

ややありて
こころ 躍れり
されど
やがて こころ おどらずなれり




八木重吉 詩集/「秋の瞳」(一九二四年)

赤ん坊が わらふ

赤ん坊が わらふ



赤んぼが わらふ
あかんぼが わらふ
わたしだつて わらふ
あかんぼが わらふ




八木重吉 詩集/「秋の瞳」(一九二四年)

かなしみ

かなしみ



このかなしみを
ひとつに 統ぶる 力はないか




八木重吉 詩集/「秋の瞳」(一九二四年)

うつくしいもの

うつくしいもの



わたしみづからのなかでもいい
わたしの外の せかいでも いい
どこにか 「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが 敵であつても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るといふことが 分りさへすれば、
ああ、ひさしくも これを追ふにつかれたこころ




八木重吉 詩集/「秋の瞳」(一九二四年)

プロフィール

梅田慈将

Author:梅田慈将
ただ生きているということは、生きる、ということではない。そのままそこで死んでいるような、つまらない男です。

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